戦後の農地改革や日中友好に尽力した南砺市福光地域出身の元衆院議員、松村謙三(一八八三〜一九七一年)が二十七歳の頃、旧福光町長だった故広岡孝氏に宛てた直筆書簡が見つかった。その一部が、同市中央図書館で開催中の松村氏の特別展で展示されている。九月三日まで。
 見つかったのは、新聞記者だった松村氏が一九〇九(明治四十二)年からの一年間、赴任先の大阪から広岡氏に送った十一通。広岡氏は当時、松村氏の恩師で福光町の教育行政に貢献した故山本宗平氏の顕彰会代表を務めていた。書簡では、旧町内で進めていた山本氏の胸像建設に向け、除幕式の次第や記念絵はがきのデザインまで細かく提案していたことが分かる。
 市内外の郷土史愛好者らでつくる「こもんじょの会」と同館司書が昨春、同館の蔵を整理した際に発見した。同館の担当者は「貴重な資料をこの機会に見てほしい」と話している。
 特別展では十一通のうちの四通を展示。松村氏や山本氏に関する書物や資料も並べる。観覧無料。八月二十四日は休館。 (渡辺健太)