◆34ヘクタール対象
 森林経営の効率化を図ろうと浜松市は本年度、民間業者が市有林の間伐材を利用、販売できるよう整備する。市は利用販売の権利を一般競争入札にかけ、業者に市有林の管理を委ねる。これまで市有林の間伐材は市場に出回っていなかった。鈴木康友市長が二十七日の定例会見で明らかにした。
 市林業振興課によると、森林管理のため、市は毎年、百万円を使って四ヘクタールの市有林を間伐していた。しかし、間伐材を市場に出荷する発想はなく、土砂崩れ発生を抑えるため山あいに並べているだけだった。
 「間伐材を業者に売ってもらったらどうだろう」。職員が調べると、県内では既に県と富士市が業者による販売を手掛けていた。県外でも、複数の自治体で同様の取り組みがあった。
 市は昨年度、販売可能な木が育つ市有林を二十四カ所(計三百ヘクタール)で確認した。このうち本年度は、天竜区龍山町の峰ノ沢と北区引佐町の施知山(せちやま)の計約三十四ヘクタールを対象とする。対象は毎年度、二〜三カ所拡大していく。
 いずれの市有林も、森林管理の国際基準を満たすFSC認証を受けている。市は、FSC材による差別化で市場価値が高められると予想。八月に公告し、九〜十月に入札を実施する。問い合わせは林業振興課=電053(457)2159=へ。
(末松茂永)