首都圏セミナーで学生関心?
 今年三月に富山県外の大学を卒業した学生の県内への就職率は58・4%で、二〇〇六年の統計開始以来、過去最高となった。県は、県内企業の社員と首都圏の学生が交流する座談会や首都圏での就職セミナーなど積極的な「Uターン支援策」が効果を上げたとみる。(木許はるみ)
 県によると、Uターン就職率は〇六年の51・3%から増加傾向が続く。十年後の一六年は58・1%まで上昇し、過去最高を記録。一七年はさらに0・3ポイント上乗せし、記録を更新した。
 県によると、県内高校生の四分の一が首都圏の大学に進学している。県内では若者や女性の人口流出に歯止めがかかっておらず、県は近年、学生を県内に呼び戻そうと首都圏での魅力発信に力を入れている。
 支援策の柱にしている座談会は一五年度から東京、京都、名古屋で開催。県内六社の女性社員が富山で働くメリットなどを伝える。一五年度は六十二人、一六年度は百二十五人が参加。一五年度の参加者を対象にしたアンケートへの回答者のうち76%が実際に県内にUターン就職したという。
 合同企業説明会や求人動向を解説するセミナーも首都圏で開催。帰郷を願う保護者の力を借りようと、県内では学生の父母向けセミナーも開いた。石井隆一知事は「積み重ねがUターンのアップにつながった。統計はないが、全国トップクラスでは」と胸を張る。
 今年は、新たに県内の合同企業説明会に参加する県外学生に交通費を補助する制度も。都内に置く県内への移住相談窓口「富山くらし・しごと支援センター」には、県出身者が在籍する大学を訪問する専門職員を配置した。センターでは、インターネットを介したテレビ電話で首都圏の学生が県内企業と面接もできる態勢も整えた。石井知事は「来年はさらにUターン率が上がってほしい」と期待を寄せる。