◆現地審査が終了
 世界ジオパーク認定を目指す伊豆半島ジオパークの現地審査は二十七日、伊東市の大室山や函南町の丹那断層公園を巡り三日間の日程を終えた。伊豆半島ジオパーク推進協議会の関係者は「世界の水準に達したと確信している」と認定への手応えを語った。審査結果は、九月に中国で開かれる国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界ジオパーク評議会で検討される。
 伊豆半島ジオパークの世界認定への挑戦は二〇一五年九月に保留となって以来二度目で、同年十一月にユネスコの正式事業に採用されてからは初めて。審査員二人が地質の特徴が見られる地点「ジオサイト」を中心に十七カ所を視察した。
 今回の審査では、火山島同士が世界で唯一現在進行形で衝突していることなどの国際的な価値を強調するため、学者の説明者は前回一五年より三人多い四人を起用。拠点施設「ジオリア」を昨年四月にオープンさせ、運営体制を充実させた点も訴えた。
 前回、認定保留の一因となったイルカ追い込み漁については「ジオパークと直接関係ない」との立場から申請書では触れていない。
 審査員の地質学が専門のマレーシア人イブラヒム・コモーさん(64)と古生物学が専門のルーマニア人アレクサンドル・アンドラサヌさん(57)は「国際的な価値のある遺産や運営、教育に役立てられていることなど良い部分を見られた」と振り返った。協議会会長の菊地豊伊豆市長は「二年前と比べ、格段にレベルが上がった。行政主体ではなく、地域やボランティアに根付いているのを感じた」と胸を張った。
(佐久間博康)