夜にのみ花が咲くウリ科の植物カラスウリが、紀北町海野で見頃を迎えている。細いひも状の独特の白い花弁が、日暮れとともに存在を主張している。
 見られるのは海野小学校前。農地の柵に約二十メートルにわたってつるをはわせている。日が沈みきった午後八時ごろから咲き始め、日の出の前には閉じてしまう。
 自宅の庭で栽培している長井昌夫さん(73)=同町東長島=によると、この辺りで自生しているのが見られるのは近年では珍しいという。「実は食用ではないが、花は繊細できれい。夜になってから足を延ばして見に行く価値があると思う」と話していた。
 (長崎高大)