伏木富山港
 全国の港湾で相次いで発見されている強い毒性を持つ外来種アリ「ヒアリ」の定着防止緊急対策工事が二十八日、富山県射水市の伏木富山港コンテナヤードで始まり、生息環境となり得る舗装の隙間に充填(じゅうてん)剤を注入する作業が進められた。
 横浜港で舗装の隙間にヒアリが巣を作っていた事例があり、国土交通省が中国などと定期航路を有している全国六十八港湾すべてで、舗装の隙間を埋める工事に着手している。
 伏木富山港では、同港湾事務所の職員ら六人が作業し、アスファルトやコンクリートで舗装された地面の隙間や割れ目を除草し、コンプレッサーで土を除去した後、アスファルト系の充填剤を幅約一・五〜二センチ、深さ約五センチの隙間に流し込んだ。ヤードは約十ヘクタールの広さがあり、同港湾事務所は隙間や割れ目を調査しながら、埋めていくため、完了の時期は未定としている。
 同港ではコンテナの定期航路が一週間に中国経路が三便、韓国経路が一便入港しているが、今のところヒアリは発見されていない。
 同港湾事務所の武田均副所長(54)は「トレーラーの出入りがあり作業の制約もあるが、国民の安全安心を確保するため、しっかりと速やかに対応していく」と話した。 (武田寛史)