ベトナム戦争の写真でピュリツァー賞を受けた報道カメラマン沢田教一(一九三六〜七〇年)の作品を紹介する「沢田教一展−懸命に生きる人々の、命の記録」が二十九日、鯖江市まなべの館で始まった。八月三十一日まで。入場無料。
 沢田の妻サタさんや沢田の写真四百点ほどを託されている市内のあすなろ保育園長、広部和夫さんらの協力を得て、市などが開いた。
ベトナム戦争を中心に、戦場で生きる人々の姿や恐怖、米兵の目線で切り取った戦地の写真など百十四点を展示している。
 沢田の代表作で銃弾を避けながら母子五人が川を渡る作品「安全への逃避」=写真=は縦一メートル、横一・五メートルのパネルで展示。訪れた人たちは「親子は無事に渡りきれたの?」などと語り合っていた。
 南越前町上別所の谷口みつこさん(75)と山口さよこさん(75)は「民間人がこんなに犠牲になる。戦争は起こしてはいけない」と話していた。

 (山内道朗)