学生の環境保全への意識を高めようと、三重大(津市)の学生委員会は、構内の清掃や緑化、地域と連携した環境学習などに取り組んでいる。地域の環境保全に貢献したとして、本年度の環境保全功労者等環境大臣表彰も受賞し、活動をさらに充実させようと意気込んでいる。
 三重大は二〇〇六年に、環境保全の取り組みで国際環境規格「ISO14001」を取得。学生目線でも環境問題を考えようと、「環境ISO学生委員会」を設立した。教職員らと協力し、七十六人で活動している。
 三重大は広い構内を自転車で移動する学生が多く、放置自転車による景観の悪化や、緊急輸送路が阻害されるなどの問題があった。委員会は対策として、放置自転車を回収し、留学生に譲渡するなどしている。古本は回収して学生市での譲渡会をしたり、卒業生から家電を回収し新入生へ譲渡するなどリサイクル、リユースなどにも取り組む。
 また、樹木の多い構内で出る落ち葉を堆肥にして環境・情報科学館の屋上に花を植え、ベンチや机なども置いて学生の憩いの場を創出。堆肥は企業や付属学校に譲渡している。
 このほか、地元の小学校に出向いて環境問題の授業を行い、県外の中高生と松阪市松名瀬町の松名瀬干潟の清掃や勉強会なども実施してきた。委員長の吉田実央さん(人文学部二年)は「地域と連携することも心掛け、委員会内で完結せず、他の学生にも発信していきたい」と意欲を見せている。
 (鈴木里奈)