名張商工会議所と市は二十八日、ワイン醸造所開設に向けて協力する協定を結んだ。市は保有する旧国津小学校(神屋)校舎を商議所に貸し付け、来年四月の操業を目指す。来秋にも短野で育てているワイン用ブドウの収穫が始まるという。
 旧校舎は鉄筋三階建て、延べ面積は約千三百平方メートル。一階はワインの製造、二、三階を農産品の加工や起業を支援するスペースにする予定。約七千万円をかけて改修や整備を進める。うち半額を、国の地方創生拠点整備交付金でまかなう。
 協定書は、市が建物賃料を半額で二十年間商議所に貸し付け、連携してワインの製造から販売までを担う内容。亀井利克市長は「名張のブドウはすでにブランド化されている。ワインも支持されるのではないか」と期待。商議所の川口佳秀会頭も「地域一丸となって盛り上げていきたい」と意気込んだ。
 廃校後の校舎には、大阪市のカタログ通販会社が入っていたが、賃料未払いで昨年十一月に契約を解除していた。会に出席した地元の国津地区地域づくり委員会の竹内定計(さだかず)会長は「今度は、安心感がある」と話す。
 (飯盛結衣)