◆「直虎」特集 1万8000回視聴
 高額当選者を多数出している宝くじ売り場「宝くじのマスミ」(浜松市中区板屋町)が、浜松の魅力を旅番組風に紹介する動画を独自に作り、投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」を特集する回では一万八千回以上視聴されるなど、じわじわと人気が出ている。
 マスミは、宝くじの発売初日や休日には、近隣はもちろん、愛知や神奈川からも夢を買いに来る人たちで車の行列ができる有名店。動画「開運!マスミチャンネル」では、来店を機会に浜松を楽しんでもらおうと、中村通店長(48)と地元タレントの高井智加さん(25)がパワースポットやグルメスポットを巡る。一回二十分前後で、最後の五分間だけ、直近の宝くじを宣伝している。
 今月公開した最新回を含め、これまでに作った動画は二十五本。二〇一二年五月の第一回「宝くじ入門」では宝くじの種類や買い方を指南するなど、当初は店を案内するのが目的だったが、三回目以降、旅番組風に切り替えた。「店の窓口でのやりとりは十秒ほど。そのために遠くから来てもらうのはつらい」と中村店長。
 運気を上げるために七福神巡りをしたり、浜松市内の一地区を丹念に歩き、知る人ぞ知る店を紹介したり。視聴回数が千回に満たない回もある一方で、一万回を超えたのが第二十一回「話題の『直虎』を探せ!井の国そぞろ歩き」。大河ドラマの制作発表から三カ月後の一五年十一月の公開で、地元でもほとんど知られていない直虎について手探りで調べ、龍潭(りょうたん)寺や天白磐座(てんぱくいわくら)遺跡など、井伊氏の領地だった井伊谷(いいのや)(北区引佐町)の見どころを紹介した。「車内で流したい」とバス会社からの依頼もあったという。
 トレードマークのエプロン姿で店を飛び出し、地域を歩き回る中村店長。「浜松自体が魅力的じゃなきゃ、店に人も来てもらえない。ネタ探しが大変だけど、できる限り続けたい」。動画がきっかけで運をつかむ人が現れることも自らの夢になりそうだ。
(飯田樹与)