石川県内の女子中学生が両足を骨折した事故を受けて使用を禁止していた金沢プール(金沢市磯部町)の飛び込みトレーニング室が二十九日、使用できるようになり、県水泳協会の指導者講習会があった。事故を受けて作られた指導マニュアルの内容を確認した。
 指導者八人が参加。マニュアル作成に携わった協会の泉公平飛び込み委員長が、頭からの飛び込みや足を伸ばしたままの飛び降りを禁止したことを説明し、飛び込みの空中動作の確認施設であることを強調した。指導者の一人が飛び込み、飛び板や「ピット」と呼ばれるスポンジのプールに問題がないことを確かめた。
 泉委員長は報道陣に「安全で有効な指導法を確認できた。マニュアルの徹底を進めたい」と述べた。この日参加できなかった指導者にも今後、マニュアルの説明をする。水を使わない飛び込み練習施設は国内初で、協会には県外から使用に関する問い合わせがあるという。
 事故はプールがオープンする前の三月、設備の調整の一環で協会指導者の指示を受けた生徒がピットに飛び降りた際に起きた。市によると、市が日本水泳連盟の安全基準を把握せず、定められたマットを敷かなかったのが原因。市は厚さ三十センチのマットを敷き、マニュアルを作るなどの再発防止策を講じた。
 今後の利用は専門知識のある指導者がいる団体に限り、事前の申請が必要になる。 (山内晴信)