昨年四月の熊本地震で被災した熊本県大津町(おおづまち)と大津市が、災害時の応急・復旧対策で互いに応援する協定を結んだ。家入勲町長らが大津市役所を訪問し署名した。
 地名の字が同じことが締結のきっかけ。協定では、両市町は災害時、生活物資や機材の提供や、職員の派遣などで協力し、平時から情報交換に努めるとしている。両市町の社会福祉協議会も同時に協定を結んだ。
 越直美市長は「特別な縁のある町との協定は、市民にとって心強い」とあいさつ。家入町長は「小さな町だが災害をしっかり経験した。想定外の事態はいつ起きるか分からず、大津市と人事交流を進めて、強い町づくりをする」と復興を誓った。
 大津町は昨年四月十六日未明の本震で震度6強を観測。震災関連死として四人が犠牲になり、家屋の全半壊は千百棟を超えた。市は大津町に昨年四〜五月の間に職員計三十人を派遣。支援物資の搬送や、罹災(りさい)証明書の発行事務など従事した。
 今後、市は大津町の復興支援に取り組み、十月には越市長も同町を訪問する予定。市の防災対策にも助言を受ける考えだ。

 (野瀬井寛)