サッカーJ2のFC岐阜は第二十五節の三十日、岐阜市の長良川競技場でザスパクサツ群馬と対戦し、2−0で三試合ぶりに勝利した。勝ち点を29に伸ばし、順位を一つ上げて十七位とした。
 岐阜は前半5分、今季初先発のFWクリスチャン選手のゴールで先制。1−0で折り返した。後半34分には、右コーナーキックでMF小野悠斗選手が蹴ったボールがそのままゴールに入り、2点目を奪った。押し込まれる時間帯もあったが、守備が安定し、得点を許さなかった。岐阜は三試合ぶりに得点し、無失点は十四試合ぶり。
 次節は八月五日、アウェーで五位のV・ファーレン長崎と対戦する。
◆攻守かみ合い快勝
 久々に攻守がかみ合い、快勝した岐阜。大木武監督は「勝てない時も応援してくれた皆さんに、心の底から、おめでとうございますと申し上げたい」と、しみじみと語った。
 ここ二試合は連続無得点と、攻撃が停滞していた。さらに攻守の要のMF庄司悦大選手が、前節に退場処分を受けて出場停止。いつにも増して苦しい状況の中、これまで出番に恵まれてこなかった二人が結果を出した。
 前半5分、小野選手が出足よく飛び出し、敵陣の高い位置で相手ボールを奪取。パスを受けたクリスチャン選手が相手選手を一人かわし、冷静にゴール右隅へ流し込んだ。
 今季初先発のクリスチャン選手は「僕のサッカーを見せられるチャンスだと思った。集中していた」。FW陣に故障者が続いた中でのアピール成功だ。
 庄司選手と同じ位置に入った小野選手も、先発出場は今季四度目。後半34分には右コーナーキックを直接決める技ありゴールで、粘る群馬を振り切った。「ニアを狙ったら、たまたま入った。運が良かった」と苦笑いも、得意の左足で正確な技術を披露。豊富な運動量や的確な指示で存在感を見せた。「自分の色を出そうと思った。満足せずやっていきたい」と力強く語る。
 チームの成長には選手間の競争が欠かせない。発展途上のチームなら、なおさらだ。勢いがつきそうな、意義ある白星となった。

 (井上仁)