SCOTの鈴木主宰と知事対談
 芸術や文化による地方創生を考える「TOGAスクール」が三十日、富山市牛島新町の「タワー111」で開かれた。南砺市利賀村の劇団「SCOT」を主宰する鈴木忠志さんと石井隆一知事が対談し、鈴木さんは利賀村を「歴史や伝統があったし、合掌造りにも感動した」と語った。
 スクールは、県内で国際・文化的な視点を持った人材が育ってほしいと県が初めて企画。県外も含め約二百七十人が参加した。
 劇団は一九七六年、過疎化が進む利賀村の合掌造りの民家を劇場に改造して演劇活動をスタート。演劇祭を開くなどして国内外から注目され、今では利賀村は「演劇の聖地」とも呼ばれている。
 鈴木さんは、利賀村で活動を始め、劇団員が三分の二近く減ったエピソードを紹介。それでも東京にいたころより「好きなときに好きに時間を使って集中して仕事をできるから成果が上がった」と振り返った。「いい作品を作るには利賀が一番良かった」とも語り、さまざまな人との出会いの大切さも強調した。
 対談の前には、東京大の神野直彦名誉教授や石井知事による講義もあった。スクールは計二回で、次は十一月に利賀村で開き、前文化庁長官の青柳正規氏の講義などがある。 (山中正義)