大地震などに備えて避難所生活を体験する一泊二日のイベントが二十九〜三十日、名古屋市東区の名古屋中学・高校であった。
 同校の中学、高校生でつくり、普段から防災について学ぶ「減災チーム」が企画した。他校の生徒や地域住民、東区役所職員など六十人が参加した。
 今回で五回目で、避難所には外国人や障害者など多様な人が集まることを知ってもらう内容とした。八グループに分かれて、くじで聴覚障害者役やアレルギーを持った人役、イスラム教徒役などを決め、その設定に沿って食事をした。
 「減災チーム」のメンバーが、食事に関するイスラム教の戒律を説明。ラードやアルコール添加物を使わず、イスラム教徒も食べられる防災食が入手困難だったとして、イスラム教徒役の人はご飯のみの食事となった。
 ご飯は、市工芸高校(東区)の生徒たちがブロックを組み立てて造った簡易のかまどを使い、耐熱性の袋に入れた米を炊いて用意した。
 夜は柔道場で一人一畳の決まったスペースで寝た。学校の近くに住む民生委員松浦洋子さん(69)は「イスラム教徒の食事など直面しないと分からないことに気づけた。日ごろから万一の備えをしたい」と話した。
 (塚田真裕)