松本深志高校(松本市蟻ケ崎)の放送委員会制作班の映像作品「鼎談(ていだん)深志」が、第六十四回NHK杯全国高校放送コンテストテレビドキュメント部門で優勝した。楽器や太鼓の音など同校から出るさまざまな「音」をめぐり、生徒らが周辺住民と協議してトラブル解決を目指す様子を追った作品。中心的な役割を担った三年の柳原真由さん(17)は「この取り組みを評価してもらった。協力してくれた地域の皆さんに感謝」と喜びを語った。
 同校は国宝松本城(同市丸の内)から約一キロの住宅街の中にあるため、吹奏楽部の楽器や応援団の太鼓の音などについて、周辺住民からたびたび苦情が寄せられていたという。
 同校のさまざまな音に関し、応援団管理委員会の一員でもある柳原さんが中心になり、昨年秋ごろから近隣の百四十軒に意見交換を呼び掛けた。
 二回の意見交換会を経て今年五月、生徒と教職員、近隣五町会の三者による課題解決のための協議会「鼎談深志」が設置され、音だけにとどまらず、同校や地域の課題解決を目指す取り組みが続けられており、作品は、こうした動きを約八分間にまとめた。
 コンテストは七月二十五〜二十七日に東京都内で開催され、同部門には全国から予選を通過した百九十二作品が出品された。
 (中津芳子)