駒ケ根市と宮田村で試験栽培した二条大麦で仕込んだ地ビールが完成し、市内で三十一日、関係者約六十人が集まって試飲会を開いた。「宝剣岳Ale(エール)」と名付け、一日から駒ケ根高原の南信州ビール直営レストランで販売する。
 同社によると、地ビール醸造メーカーは県内に十社ほどあるが、100%地元産モルトの商品は初という。
 同社の主力で英国産モルトを使った「ゴールデンエール」と同じ製法だが、飲み比べると違いが出た。
 香りの華やかさではやや劣るものの、飲みやすさで勝り、後味にふくよかな土壌を感じる。
 参加者は「すがすがしい味わい」「スッキリしている」「ウイスキーにも期待している」などと好評だった。
 同社の竹平考輝常務は「初ロットなのに、歴史と伝統ある英国モルトと遜色ないのはすごい」と話した。
 二年前から試験栽培に携わる駒ケ根市の林英之さん(40)は「醸造と生産が話し合えば、栽培段階での工夫でより高付加価値の商品ができるのではないか」と期待を込めた。
 (小沢伸介)