山形県など東北地方各地で開かれている全国高校総体(インターハイ)は第四日の三十一日、県勢は陸上の女子400メートルリレー決勝で中京大中京が優勝。男子5000メートル競歩で明和の鈴木智大選手(三年)が準優勝した。

 卓球では男子ダブルス決勝で愛工大名電の二組がぶつかり、木造勇人(三年)、高見真己(三年)組が優勝、敗れた田中佑汰(二年)、加山裕(一年)は準優勝だった。
◆中京大中京がリレーV
 中京大中京の最終走者、長谷川愛樹選手(三年)はゴールに飛び込んだ瞬間、一位を確信した。「やった」。右拳を握り、ガッツポーズで走り抜けた。他のメンバーも駆け寄り、肩を抱き合う。「よかった、よかった」。何度も口にした。
 昨年、岡山市で開かれたインターハイの同じ女子400メートルリレー決勝で、中京大中京は地元の倉敷中央にわずかに及ばず、二位だった。悔しさをばねに大会が終わった次の日から練習を再開。短距離メンバー全員でリレー優勝を誓い合った。「個々のタイムが早くなくても、バトンパスをうまく決めれば優勝できるはず」。七月にリレーチームが結成されると、バトンを無駄なくつなぐ練習を何度も繰り返した。
 第一走者で最年少の高須鮎香選手(一年)は「スタートをうまく決められた。先輩たちにつなげば何とかなると信じて走った」と、一着で第二走者の久野なつ選手(三年)にバトンを渡した。第三走者の天神綾音選手(二年)は「一着のまま愛樹先輩につないだ瞬間、優勝できると感じた」。長谷川選手は「周囲を気にせず、ただ前を見て思い切り走った」と振り返った。
 決勝で記録したタイムはチーム最高の45秒48。最後の大舞台で、最高の走りができた。「全員バトンをミスなくつなげた。積み重ねてきた練習が実った」。四人全員で喜びを分かち合った。

 (朝国聡吾)