松本市内を走る周遊バス「タウンスニーカー」の運行主体が、これまでのアルピコ交通(同市)から市に移行し、一日からの運行本数は一日三十五便から約三倍の百三便に大幅に増便された。公共交通機関や自転車などの利用を促進する市の次世代交通政策実行計画の一環で、中心市街地での公共交通利用を後押しするのが狙いだ。
 タウンスニーカーは、市の車両購入補助を受けたアルピコ交通が一九九九年から運行を始め、現在はJR松本駅を発着点に市内四コースを走っていた。
 市は今回、市民の公共交通機関利用を促すことを目的に運行主体になり、利便性を高めることにした。運行自体はこれまで通り同社に委託する。
 一日あたりの運行本数は百三便とし、一時間あたりの平均発着台数は一台から二、三台になった。市は今後、走行距離に基づいて燃料費や修理費、整備費用などを負担するほか、車両十二台のうち、約六千二百万円をかけて老朽化などで三台を更新した。
 来年三月までの運行経費は約八千万円で、事業収入は約二千二百万円を見込んでいる。
 タウンスニーカーの増便は、同市中央に九月に開店する大型ショッピング施設「イオンモール松本」周辺の渋滞緩和策にも位置付けている。
 一日には、運行主体が市に移行したことと増便を記念した出発式が松本駅前であり、菅谷昭市長やアルピコ交通の三沢洋一社長ら関係者約三十人が出席。菅谷市長は「より多くの皆さまに愛され、中信地域の皆さまの身近な足となるよう願っている」とあいさつした。
 (水田百合子)