カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)を足掛かりに、中部国際空港島(常滑市)を国際観光都市の拠点に−。大村秀章知事は一日に県庁で会見し、IR整備の可能性を探る「国際観光都市としての機能整備に関する研究会」の発足を発表。国内外の観光情勢を説明し、IR整備の意義を強調した。報道陣との一問一答は次の通り。
 −研究会の位置付けは
 有識者の方々からさまざまな角度の意見をもらい、年内をめどに複数回開いて、県としての基本的な考え方をまとめる。
 −IRの整備が前提か
 国の方針は、カジノ単体では認めないが、IRの整備によってMICE(国際会議や見本市などのビジネスイベント)を誘致していくこと。MICEの誘致には世界中で激しい競争がある。わざわざ研究会を立ち上げるわけだから、MICEを核とした国際観光都市を目指す。
 −カジノには負のイメージもある
 ギャンブル依存症の対策は総合的にやっていく必要があるし、国で立法が検討されている。一方で、国際会議や見本市の際、パリやニューヨークならミュージカルやシアターなどのナイトライフがあるが、日本には少ない。東京ぐらいだろうか。
 海外からの会議参加者から「夜は何をすればいいのか」という意見が出ているのも事実。ラスベガスのような、言葉は悪いが「ばくちの殿堂」のようなものは日本にはそぐわないが、MICEを呼び込むための一つの選択肢としてカジノがあってもいいと思う。
 地元(常滑市)からは入場制限や治安対策などが要請されると思うが、空港島には定住している方はいないので、治安対策は他の場所より取りやすいと思う。
 −IR誘致の動きがある他都市に出遅れてはいないか
 そうは思わない。愛知は既に国際展示場も着工しているし、土地(県有地)もある。条件面では一番優れている、むしろ一番先行しているのではないか。
 −研究会の人選の基準は
 経済や都市計画や建築、観光の点で、この地域に詳しい方を選んだ。
 −IR整備の検討対象となる土地は
 施設の規模にもよるが、土地はある。国際展示場の整備用地は二十九万平方メートルあり、展示場で使うのは八万六千平方メートルだけ。空港島には、他にも県有地がとびとびで二十万平方メートルほど存在する。ミュージアムやシアターも造ったり、いろいろな絵が描けるだろうが、それは(IR)事業者にやっていただく。
 (谷悠己)