◆水深不足で名古屋から変更
 愛知県と名古屋市は、二〇二六年アジア競技大会のシンクロナイズドスイミング会場を、名古屋市総合体育館・レインボープール(日本ガイシアリーナ)から浜松市総合水泳場トビオに変更することを決めた。シンクロの国際大会は水深三メートル以上が必要で、レインボープールは二メートルしかなく規格外だったことが分かったため。
 愛知県と名古屋市は昨年九月、レインボープールを会場とする開催構想をアジア・オリンピック評議会(OCA)に提出。競技団体側から「開催可能」と報告を受けたが、今年九月にも締結する正式な開催都市契約に向けて細部を確認したところ、国際大会の規格に満たないことが判明した。
 開催都市に立候補してから半年弱で構想を取りまとめたため、十分な調査ができなかったという。
 港サッカー場(名古屋市港区)など同県内五会場を想定する男女のサッカー競技でも、照明やロッカールームなどの設備が不十分なことが分かり、一部は県外開催に向けて日本サッカー協会と調整している。
 大会は二六年九〜十月の十六日間、愛知を中心に岐阜、静岡の三県で三十六競技が予定される。
 トビオの建設を推進し数々の大会を運営してきたNPO法人「浜名湾游泳(ゆうえい)協会」の磯部育夫会長(67)は「全日本級の大会を何度も開き、シンクロでは全世界から選手が集まるジャパンオープンも開催した。ハード面だけでなく、そうした実績が評価された結果かと思う。光栄で、円滑に開催されるよう全面的に協力したい」と歓迎した。
 <浜松市総合水泳場トビオ> 浜松市西区篠原町にある水泳場。国際公認のメインプールと飛び込みプール、国内公認の25メートルサブプールのほか、レジャー用もある。50メートルのメインプールは稼働床を採用し、水深は最大で3メートル。日本水泳連盟公認の小学生の水泳全国大会「とびうお杯」(浜名湾游泳協会と中日新聞社でつくる実行委員会主催)を毎年8月に開いている。シンクロナイズドスイミング競技では2013年に日本選手権の会場になった。