昨年7月〜今年6月
 石川県の奥能登地方の特産品を盛りつけ、二〇〇七年十二月にデビューした能登丼の年間売り上げが、昨年七月〜今年六月に過去最高の一億七千十四万円に上った。現在の提供店は五十一店で、メニューは九十九品。毎年、加盟店すべての丼を食べ尽くす強者(つわもの)リピーターもおり、多彩なオンリーワンが観光客や地元客らの胃袋をつかんだ形だ。
ふぐ、海鮮、ステーキ…全99品制覇の強者も
 提供しているのは輪島、珠洲、能登、穴水の二市二町の飲食店。奥能登産のコシヒカリや水、地元産の魚介類、肉、野菜をはじめ、器やはしも能登産にこだわる。メニューは「輪島ふぐ」を取り入れた丼、海鮮丼、ステーキ丼、甘辛野菜丼などで値段は千八十〜四千百三百二十円(税込み)。
 売り上げは三年目で早くも一億円台に。能登有料道路(現・のと里山海道)の無料化(一三年三月)、連続テレビ小説「まれ」(一五年三〜九月)の放映に加え、北陸新幹線の金沢開業を追い風に売り上げを伸ばした。
 今年四月には、観光バスなどの団体ツアー向けの「能登丼弁当」(千円前後)を初めて用意。既に七千食の予約が入っている。
 飲食店でつくる能登丼事業協同組合の坂本信子理事長(48)は「次の十年に向けて参加店を増やし、全国に売り込みにいきたい」と意気込む。
 坂本理事長らは一日、県庁でアピール。谷本正憲知事は「当初はどうなるのかな、思ったが、大成功やね。能登の特産品が安心、安全ととらえられた」と喜んだ。 (沢井秀和)