全国高校総体(インターハイ)は二日、バスケットボール女子の決勝が行われ、県代表の岐阜女子が桜花学園(愛知)を61−55で破り、初優勝に輝いた。同種目の制覇は県勢として初めて。
 ホッケー女子の決勝では、昨年準優勝の岐阜各務野が丹生(福井)と対戦したが、SO(シュートアウト)戦の末に敗れ、二年連続の準優勝となった。
◆得意の攻撃、パターン機能
 宿敵・桜花学園(愛知)を倒し、悲願のインターハイ初優勝を果たした岐阜女子。第4クオーターの残り五分を切ってから、追いすがる強敵を突き放し、勝利を手にした。安江満夫監督は「奥手なチーム。よく頑張ってくれた」と目を細めた。
 最後まで得意の攻撃パターンが機能した。ゴール下に配した身長一九〇センチのバイ・クンバ・ディヤサン選手(三年)にボールを集めて得点を重ねた。同選手はチーム最多40得点を挙げる活躍。石坂ひなた主将(同)は「クンバがゴール下でしっかりボールを取ってくれたので、勝てたと思う」と振り返った。
 昨年十二月の全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)の決勝では桜花学園に敗北した。石坂主将は「悔しくて、それ以来、練習で桜花に勝つことを意識した」。
 全国大会の決勝で、いつも顔を合わせるライバルに勝った岐阜女子。試合後のコートで抱き合う選手たちの目には、特別なうれし涙が流れた。

 (田井勇輝)
◆「学校の誇り」岐南喜び
 全国高校総体(インターハイ)バスケットボール女子で初優勝した岐阜女子高。悲願の日本一に、学校や地元から喜びの声が上がった。
 岐南町三宅の学校では、松本英文校長ら五人がテレビ前で選手を応援した。試合終了のブザーが鳴ると、松本校長は「毎回、桜花と相まみえ、ついに優勝できた」と手をたたいて喜んだ。
 大会前の壮行会では在校生が「負けないで」の曲で選手を送り出した。「打倒・桜花」はバスケ部だけではなく、学校挙げての目標。宿敵を破っての初優勝に、学校関係者の喜びもひとしおだ。
 同じくインターハイに出場したソフトボール部の河合望羽主将(三年)は、バスケ部の小野佑紀選手と「後悔のないようにプレーをしようね」と誓い合った。ソフト部は一歩及ばなかったが、頂点に立った仲間に「学校の誇り」とねぎらった。
 同じソフト部の宮本翔子さん(二年)も毎晩、体育館から響くバスケットシューズの音を聞いてきた。「ともに頑張っている仲間がいる」と勇気をもらっただけに「自分も胸がいっぱい」と顔をほころばせた。
 岐南町の松原秀安町長は、町としての祝勝会開催を約束。「地元の学校が全国で活躍することは大変うれしい。東京五輪に出場する選手が出ると期待している」と願った。

 (水越直哉)