大相撲の富山市出身の朝乃山(23)=高砂部屋=が二日、十両昇進後初めて凱旋(がいせん)。同市総合体育館であった地方巡業「大相撲富山場所」に登場した。取組では幕内の千代丸(26)=九重部屋=を破り、会場を埋めた地元ファンら五千五百人に白星をプレゼント。「これだけ応援してもらえるのはうれしい。力にも、励みにもなる」と感謝した。(酒井翔平)
 朝乃山が土俵に上がると、この日一番の拍手が送られ、会場の熱気は最高潮になった。「がんばれ朝乃山」「故郷の星」などと書かれた横断幕を掲げるファンの姿もあった。
 「元気のある取組を見せたい」と取組前に語っていた朝乃山。立ち合い直後から両者組み合う展開に。千代丸の圧力で土俵際まで押し込まれたが、得意の左上手を取ると、じわじわと押し戻して寄り切った。
 東京都から富山市の実家に帰省中の大学四年生高橋誠也さん(24)は「同世代の彼が一生懸命頑張る姿に勇気をもらっている。いつか角界の頂点に立ってほしい」と話した。
 取組前にはファンからサインを求められ、気さくに応じていた。
 西十両五枚目で臨んだ名古屋場所は優勝を逃したが十一勝四敗と勝ち越し、来場所で新入幕の可能性もある。
 「もし幕内に上がったら新たな壁ができると思うので、練習して頑張りたい」と意気込んだ。