県高野連事業 震災爪痕 見学も
 東日本大震災の被災地支援事業として、小松市立高と金沢伏見高の野球部計三十一人が一〜三日、福島県を訪問した。部員たちは訪問先の高校と交流試合をしたほか、福島第一原発の事故や津波の被害に遭った地域を見学し、震災の爪痕が残る被災地の現状を肌で感じた。(岡本真穂)
 三日は津波の被害を受けた同県みちのく鹿島球場で、小松市立と金沢伏見がそれぞれ地元の相馬高と交流試合に臨んだ。真剣勝負を繰り広げた後、選手は笑顔で握手を交わしていた。
 小松市立の若林圭太郎主将(二年)は「木くずの山や津波の跡、汚染された土がまだあることを知ることができた」、金沢伏見の安広力輝主将(同)は「野球ができることは幸せなことだと分かった」と語った。
 石川県高野連の下出純央理事長は「野球を通して支援ができれば。生徒たちにも被災地の現状を見て感じてもらい、今後の人生の何かのきっかけにしてほしい」と話していた。
 事業は石川県高野連が震災翌年の二〇一二年に始め、三年間で宮城、岩手、福島各県のチームを石川に招いた。
 一五年からは招いた各県に石川県内の野球部を派遣している。例年、春夏の大会で集めた募金で現地に野球道具を寄付している。