◆原子炉注水の手順習熟
 御前崎市の中部電力浜岡原発で三日、重大事故による電源喪失に備える注水訓練があった。資機材操作や初動対応訓練を積んだ緊急時即応班(ERF=エルフ)十二人がポンプ車やホース車など四台を使い、原子炉に大量の水を投入し続けるための対応を確認した。
 電源を失い、非常用のガスタービン発電機も使えず注水機能を失った場合、可搬型設備で水を運び、直接原子炉に投入する。
 この日は、エルフ隊員が取水や注水機能を備えたポンプ車を操作し、海抜三〇メートル地点にある淡水貯水槽(九千トン)から取水してホースをつなぎ、注水する手順を確かめた。
 注水ポンプ車は最大で毎時三百トンの水を出し、原子炉建屋(高さ約五十メートル)を超える高さ約百三十メートルまで放水できる。エルフ隊員は現在十五人で、中電は専門的訓練をして今後三十人まで増やし、二十四時間体制で緊急時に備える。
 訓練後、浜岡地域事務所総括・広報グループの村松立也専門部長は「安全対策に終わりはない。訓練を繰り返し、習熟するのが大事」と話した。
(河野貴子)