県酒造組合木曽支部は四日、木曽地域の四つの酒蔵が昨冬から仕込んでいる日本酒の品質を確かめる「初呑(の)み切り研究会」を木曽町商工会本所で開いた。熟成状況や出荷時期などを判断する大事な行事で、各酒蔵から計六十三本が持ち込まれ、審査した関東信越国税局鑑定官室の松丸克己室長は「うま味と甘み、酸味のバランスがとれている飲みやすい酒が多い」と評価した。
 出品したのは同町の七笑酒造と中善酒造店、木祖村の湯川酒造店、大桑村の西尾酒造。初呑み切りは、品質確認のためにタンクから酒を取り出す際、「呑み」と呼ばれる出し口を熟成開始後初めて切ることからこう呼ばれる。同支部が毎年この時季に開いている。
 審査指導者として招かれた松丸室長や、県工業技術総合センターの豊田敦至研究員と太田辰巳技師が、机に並べられた酒を一つずつ口に含み、香りや味、色などから酒質と熟度などをチェックした。
 約一時間の審査を終えた松丸室長は「各社が非常に丁寧に貯蔵できていると感じた。このまま良い状態を保ち、消費者の口に届けてほしい」とも語った。
 同支部長を務める七笑酒造の川合潤吾社長によると、今回出品された日本酒はさらに熟成を進め、早いものでは九月ごろに出荷が始まる。

 (酒井大二郎)