英検三級以上の所持者に加点する県立高校入試改革に県議会が見直しを求めていた問題で、県教委は英語試験の満点が加点後も百点を超えない「百点内加算」に修正する方針を固めた。来春入試からの導入は変えない。東村健治県教育長らが四日、県内の各中学校長を坂井市内に集めて説明し、県議会にも伝えた。
 英検加点の実施は昨年十月に決定していた。中学三年生や保護者、学校が英検合格に向けて走りだしている中で、県教委は周知済みの入試改革を変更する異例の決断をした。
 関係者によると、来春入試(五教科五百点満点)から、英語試験で英検三級の所持者に五点、準二級に十点、二級に十五点を加えることは変えない。しかし、例えば試験で九十五点を取った英検準二級所持者を「百五点」にする当初の仕組みは改める。加点後の点数は百点を上限とし、百点を超える場合は内申書で評価する。八月中旬の県教委会合で正式決定する。
 家庭の経済的理由などによる学習機会の格差拡大を防ぐための対応も進める。現在は中学三年生に英検受験料を年一回全額補助しているが、来年度は二回目にも補助を広げるよう検討する。九月には県内八地域で県教委主催の英検講座も開く。教員の多忙化解消のため八月から中学校の外国語指導助手(ALT)を八人増員する。
 (尾嶋隆宏、山本洋児)