名古屋市緑区徳重学区の住民らでつくる「ふるさと徳重まちづくり会」が、オリジナルの楽曲「徳重の歌」を作った。新しい住民が増えている学区のシンボルとして、幅広い世代の人たちが歌い継げるようにと地域ぐるみで完成させた。合唱版と音頭版があり、五日に通曲公園で開かれる夏祭りで音頭を初お披露目する。
 「花があふれるわがまちに さくら並木の扇川−」。音頭に合わせ、手を打ったり、両手を大きく動かしたり。お披露目に向けて、地元の徳重コミュニティセンターで住民らが練習に取り組んだ。参加した重田枝美さん(70)は「地域を流れる扇川の桜並木が頭に浮かんで、口ずさみながら踊れるのがいいですね」と話す。
 徳重は二〇一一年に市営地下鉄桜通線が延伸された。新しい住宅やマンションが建ち、人口が増えている。まちづくり会の中村隆子さん(73)は「新しく住み始めた人たちと一緒に歌や踊りをして、交流する機会が増えれば」と、歌作りを提案した。
 昨年、住民から歌詞を公募し、曲や振りを付けた。歌詞が選ばれた堀之内加代子さん(65)は徳重で生まれ育った。「行事のたびに歌ったり踊ったりして、自分の古里が徳重で良かったと自慢できるようになれば」と期待する。
 名古屋都市センター(中区)のまちづくり活動の助成を受け、CDも作成。合唱版は扇台中学校の合唱部に歌ってもらい、音頭の振り付けはイラストで紹介する。中村さんは「徳重を心の古里にしてもらいたいというのが一番の思い。愛唱歌として口ずさんでもらえれば」と期待した。

 (中山梓)