名古屋市昭和区の右左折禁止の道路標識が二〇〇一年から今年六月までの十六年間、効力のないまま設置されていたことが分かった。この間、通行禁止違反で摘発した事例が一件あったと、県警が四日発表した。
 県警によると、現場は昭和区妙見町の市道交差点の右左折禁止(直進のみ可)の道路標識。道路標識は、規制の内容を定めた文書を、県公安委員会が承認した上で現場に設置する。
 昨年九月、地元住民から取り締まりの要望があり、昭和署員が確認したところ、標識の規制と文書の内容が食い違っていることを発見。本来「右・左折禁止」となっていなければならないが、「右折及び反対方向からの左折」と誤って記載されていた。
 県警は記録をさかのぼって調べ、一五年八月に通行禁止違反で同区内の五十代の主婦に反則切符を交付したことが判明。主婦に謝罪し、反則金七千円の還付と、違反の取り消し手続きを進めている。
 県警交通規制課の西村仁崇課長は「関係者に深くおわび申し上げ、今後このようなことがないよう適正な交通規制の実施に努めていく」と述べた。