2015年7月発行を最後に休刊していた熊野地方の情報紙「クマノジャーナル」が、来春にも復刊する。編集に携わっていた女性の友人のステンドグラス作家東由紀子さん=熊野市紀和町=が「このまま終わらすのはもったいない」と再開を目指している。
 クマノジャーナルは二〇一〇年秋に創刊したA4判八ページの季刊のフリーペーパー。NPO法人「熊野ふるさと倶楽部」(熊野市)職員だった志水咲恵さんが中心となって事業化し、法人解消後の一二年夏から個人で手掛けていたが、出産が近づいたのを機に休刊した。「誰か引き継いでくれる人がいるといい」と希望を持っていた志水さん自身は家庭の事情もあり、一七年五月に県外へ転居した。
 こうした中、かつて同紙の企画や取材に協力していた東さんが「彼女が熊野のためにゼロから築き上げていったものを終わらせたくない」と一念発起。再開への手応えについては「取材や広告に関わった人に意欲を伝えると、協力したいという人がいっぱいいる」という。
 都会からの移住者を増やそうと、同紙は熊野地方の文化や歴史、観光地などを紹介し、県内外の飲食店や道の駅、カフェなどに計五千部配布してきた。飲食店や雑貨店などの情報も扱い、地域住民の媒体としても一翼を担ってきた。
 復刊後は基本路線を踏襲しつつも、地域の高齢化や福祉、介護の問題も取り上げる方針。費用は広告収入で支え、観光やアウトドア用品の関連業者からも募りたいとしている。
 ライターも募集する予定。(問)東さん=080(1763)2718

 (福永保典)