大津市民病院付属看護専門学校(大津市石場)が、来年度の新入生募集を停止することが分かった。看護師の採用で大卒者を求める病院が増え、二〇一四年度以降は入学者が定員を割り込んでいた。今春入学した一年生が卒業する一九年度までは存続するが、その後は未定という。
 同校の課程は三年制で、定員は一学年四十人。高卒者のほか、社会人が入学するケースもあり、卒業生の多くは市民病院を含む県内外の病院に看護師として就職する。
 近年は大学の看護学科の人気が高まり、受験者が減少。今春入学の受験者は、四年前より六割少ない六十人まで減った。併願者も多く、実際の入学者は三十一人だった。
 学校は、四月に地方独立行政法人となった市民病院が運営。近隣府県にも大学の看護学科が増えており、入学者の減少傾向は当分続くと判断し、募集停止を決めた。
 市内には他にも看護専門学校があるが、同院の看護師の大部分は同校から採用しているため、人材確保に影響が出る可能性はある。
 担当者は「今後は近隣の大学などを通じて看護師確保に努める」と話している。
 学校は年一億円ほどの赤字だが、市が補填(ほてん)するため経営面は安定しているという。

 (野瀬井寛)