大津市田上地域で昔から愛用されてきた田上手拭いと、関連する生活文化を紹介する企画展「田上てぬぐい」が、大津市御陵町の市歴史博物館で開かれている。二十七日まで。
 田上手拭いは、縦四十センチ、横七十センチの横長の白地で、下側の三分の一に模様が入る。頭にかぶった時に顔回りを華やかに見せるためで、ツタや菊菱格子など二十二種類ある模様は、持ち主の年齢に応じて年を取るほど細かい柄になる。
 企画展には、田上郷土史料館(大津市牧)が収集し、戦前から戦後の高度経済成長期に実際に使われていた田上手拭い二十一種類を展示。農作業などで手拭いと一緒に身に着けられてきた服や、歴史的背景がわかる古文書も併せて紹介している。
 木津勝学芸員(47)によると、田上地域には「手拭いもかぶらんとごめんやで」というあいさつがあったほど、普段のおしゃれ、正装アイテムとしても根付いてきた。「地元の人にこそ知ってもらいたい。当時の農村文化に触れたり、懐かしがったりしてみて」と来場を呼び掛けている。
 入館料が必要。月曜休館。

 (高田みのり)