原子力発電所の重大事故による甲状腺被ばくを防ぐため、原発から五キロ圏内の住民に事前配布した安定ヨウ素剤を、新しいものに交換する説明会が五日、高浜町を皮切りに始まった。
 高浜、おおい、小浜、美浜、敦賀の五市町の九千九百五十八人が対象。十月中旬まで説明会を開き、ヨウ素剤を入れ替える。
 東京電力福島第一原発の事故を受け、二〇一四年十月に配ったヨウ素剤が三年間の使用期限を迎えることから、県と関係市町が計画した。新旧の更新は初めて。
 一回当たりの服用量は十三歳以上が二錠、十三歳未満は一錠。三歳未満はゼリー剤一包。
 高浜町文化会館であった説明会では、筒の容器に入れた古いヨウ素剤を回収。家族の人数に応じた新しい一回分を手渡した。
 関西電力高浜原発3、4号機が再稼働してほぼ三カ月。
 ヨウ素剤を交換した男性(52)は「飲むような事故が発生しないよう安全運転に努めてもらいたい。飲むことに抵抗感はなく、普段は非常持ち出し袋の中で保管している」と話した。
 (池上浩幸)