伊賀市で「忍者の心・技・体」を体験してもらう創生プロジェクトが五日、発足した。県や伊賀市、三重大、日本航空(JAL)が連携し、「本物の忍者体験ツアー」を企画し、外国からの富裕層を呼び込む。同市丸柱で、関係者ら約百人が出席し、発足会が開かれた。
 プロジェクトはJALの「新・ジャパンプロジェクト」の一環。手始めに十一月に市内で開かれる「忍者トレイルランニングレース」にJALが協賛。昨年のプレ大会に続き、忍者も駆け抜けたであろう山々を走る試みで、発足を受け、九日からロングとショートコース各五十人ずつを追加募集する。
 伊賀焼の産地・丸柱では「忍者と同じ時間帯で生活する」という長期滞在プログラムを提案した。自然の中で農作業や「修行」として伊賀焼の窯たきなどを体験してもらう。
 発足会に鈴木英敬知事や岡本栄伊賀市長、JAL藤田直志副社長、三重大の尾西康充理事が参加。岡本市長はあいさつで「忍者の心構えや精神を、伊賀の風土や人と通して体験してもらえるよう出会いのしかけをつくっていく」と意気込んだ。
 背景に伊賀市が今年四月「忍びの里 伊賀・甲賀」として文化庁の日本遺産に認定されたことや、先月には三重大が「国際忍者研究センター」を同市内に設立したことがある。

 (飯盛結衣)
 <新・ジャパンプロジェクト> JALが47都道府県で手掛けている旅行企画。県内では今年1月、県と伊勢市と連携して、セントレア(中部国際空港)発着の夫婦を呼び込む旅行商品「常若婚(とこわかこん)」がある。JALは県とも2015年に「食と観光」をテーマに観光に結び付ける協定を結んだ。