約三百年の伝統ある踊り「おわら」の腕前を市民が披露する「越中おわら踊り」が五日、富山市中心部であった。約千百人が優雅な踊りを繰り広げ、沿道の大勢の観客を魅了した。
 市の夏の風物詩「富山まつり」(四〜六日)の一環。市内の企業や愛好家団体など十七チームが踊りの一体感などを競った。
 チームごとにおそろいの衣装に身を包み、メインストリートの一つである城址(じょうし)大通りを約四十分にわたって踊り歩いた。三味線や太鼓の音色に合わせ、風流な踊りを披露すると、沿道の人たちは盛んにカメラのシャッターを切っていた。
 富山へ観光に来た和歌山市の会社員太田明彦さん(55)は「これだけ大勢の人が一斉に踊るのは初めて見た。風流で壮観な光景ですね」と見入っていた。
 富山まつりは富山城址公園(同市本丸)を中心に、野外音楽ライブなど多彩なイベントを展開。六日は親子連れらによる「チャンバラ合戦」やバザーなどが繰り広げられる。 (酒井翔平)