広島原爆の日の六日、原水爆禁止長野県大会が長野市県町の県労働会館であった。参加した五十六人は原爆投下時刻の午前八時十五分に合わせて黙とうし、平和への思いを新たにした。
 原爆が投下された当時、爆心地から二キロの自宅にいた今井和子さん(76)=長野市南県町=も参加し、四歳の時の被爆体験を語った。「八月六日、広島市民の日常はすべて奪われてしまった。中学教師だった祖父は一週間たっても行方不明のままで死を認めるしかなかった」と振り返った。
 今井さんは「祖父と一緒に五百人以上の中学生も原爆で一瞬に死んでいった。これが戦争です。生き残っても被爆の影響で一カ月の内にほとんどが亡くなった。これが核兵器です。残虐で非人道的な核兵器は絶対に使ってはいけない。武力で平和をつくることはできません」と訴えた。
 参加者は最後に「国連で採択された核兵器禁止条約を日本政府も批准することを強く求め、核兵器も原発も存在しない安心で平和な社会をつくるため、行動し続ける」とのアピールを採択した。
 (斉藤和音)