元高校教員の河村アキラさん(61)=名古屋市緑区旭出=が鉛筆で描いた風景画を集めた本「愛知ふるさと素描」が出版された。河村さんが2000年から02年まで、「ふるさと素描」と題して本紙県内版に連載した作品と、当時に描いた未発表作品を収めた。
 連載は百二十回に及び常滑市の焼き物散歩道や名古屋市内の寺、渥美町(現田原市)の海水浴場など県内各地の風景を描いた。訪れた際の思い出などをつづる短文も添えた。
 〇二年には、連載をまとめた本「名古屋ふるさと素描」を出版した。すでに在庫はなくなり、教員も退職して時間に余裕ができたことから、新たな本を出版することにした。連載していたころに描きながら、発表の機会がなかった岩倉市の岩倉駅前の風景など四十作品を加えた。
 連載から十五年以上が過ぎ、当時、描いた風景が失われている場所もある。岩倉駅前は、河村さんがインターネット上の地図で確認すると、再開発によって風景が一変したという。
 河村さんは「変わってしまった風景もあるが、いつまでも変わらない場所もある。懐かしさを感じてもらいたい」と話す。
 本はB5判、百七十ページで、税抜き千八百円。(問)鳥影社=03(5948)6470
 (中山梓)