第九十九回全国高校野球選手権大会で八日に初戦を迎える静岡県代表の藤枝明誠のユニホームが、漫画家あだち充さんの「タッチ」に登場する「明青学園」に似ていると、ネット上などで話題になっている。
 現在の藤枝明誠のユニホームのデザインは二〇一五年秋の県大会に初出場したときに採用。今夏の静岡大会で決勝進出を決めた七月下旬から注目され始め、会員制交流サイト(SNS)では「タッチと激似」「リアルタッチだ!!」などと書き込まれた。
 光岡孝監督はタッチのアニメは見たことがあるが「デザインが似たのは偶然」と話す。ユニホームは複数の候補中、光岡監督の母校の中京大中京(愛知県)と似たものが選ばれた。シンプルなデザインは選手からも人気があったという。
 タッチでは、チームは甲子園に出場し全国制覇を果たした設定。ユニホームが話題になるにつれ、漫画を意識したのか静岡大会優勝直後に「甲子園で一勝」を目指していた選手らが「出るからには日本一」と目標を上方修正した。
 野球部マネジャーの八木晴香さん(二年)はタッチに登場するマネジャー浅倉南にちなんで「南ちゃん」と呼ばれることが増えた。八木さんは「小さいころアニメを見た。意識はしてないけれど、せっかくなら、南ちゃんより有名になりたい」と意気込む。
 光岡監督は「タッチ風ユニホームや長い校歌で注目されてうれしいけれど、今度は野球そのもので注目される」と初戦に向けて気を引き締めている。
 <タッチ> 週刊少年サンデー(小学館)で1981〜86年に連載された野球漫画。弟を交通事故で亡くした上杉達也が、弟に代わって明青学園高校野球部エースとなり、多くのライバルを破ってチームを甲子園に導くストーリー。幼なじみの野球部マネジャー浅倉南との恋愛模様も人気を集めた。
(瀬田貴嗣)