飯田市の牧野光朗市長は八日の定例会見で、経済産業省が高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分ができる可能性のある地域を示した「科学的特性マップ」を発表したことについて、「飯田は地域の実情的に厳しいと思う」との見解を示した。
 多くの火山や活断層を抱える県内だが、飯田など南部は、特に適性が高いとされた「輸送面でも好ましい地域」に次ぐ「好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域」と判断された。
 牧野市長は「私自身、当地域において好ましいという判断がされている認識はない」と強調。理由として活断層があることなどを挙げた。「百年、二百年ではなく、相当程度長い期間安定した地層ということで考えた時、ここがふさわしいかな」と首をかしげた。
 公表されたマップは、地下環境や海岸からの距離など自然条件を基に、全国を処分場建設の適否で色分けしている。廃棄物を輸送しやすい海岸から二十キロ以内の地域が最も好ましいとされ、県南部を含む国土の約65%を建設できそうな地域と判断した。
 国は今後、全国を回って説明会を重ね、自治体の意向を聞きながら候補地選定を進めていく。

 (伊勢村優樹)