◆松商学園12−3土浦日大
 第九十九回全国高校野球選手権大会に出場した松商学園は、九日の第二試合で土浦日大(茨城)に12−3で勝ち、十七年ぶりに初戦を突破した。一回、藤井大地主将(三年)の左前打で先制。その後は今大会初の毎回安打で、小刻みに得点を重ね、21安打を放ち土浦日大を圧倒した。先発のエース青柳真珠(ましゅう)投手(同)は、強力な相手打線を11奪三振、3失点に抑え、二〇一一年に就任した足立修監督に、夏の甲子園初勝利をプレゼントした。二回戦は大会八日目の十五日、第一試合で盛岡大付(岩手)と対戦する。
◆カメラ席ダイブ気迫の飛球好捕 藤井主将
 先制適時打をはじめ3打点と活躍した藤井大地主将(三年)は、守備でも身をていしたプレーで、相手の反撃ムードを封じた。
 八回、1死二、三塁のピンチ。守備の乱れで進塁を許し、流れが変わりそうな雰囲気の中、一塁フェンス際に飛球が上がった。
 「自分はどうなってもいい。(エースの青柳)真珠を助けてやりたい」。カメラマン席に飛び込み、グラブに球が入ったのを確かめると、そのまま倒れ込んだ。1点は失ったが、貴重なアウトをつかみ取った。
 この回、相手の反撃は2点どまり。青柳真投手は「気迫を感じた。あのプレーは大きかった」と感謝する。
 ここまで打撃不振が続いた藤井主将。「県大会はチームに助けてもらった。今度は自分が助ける」。不調から脱出し、強い気持ちでチームを引っ張る覚悟を固めた。

 (片岡典子)