高浜町で6年に1度開かれる高浜七年祭(県指定無形民俗文化財)の保存会が、国の重文指定を目指して町内に眠る古文書の解読に着手する。継承を町民にアピールするため、まずは七年祭の起源を探る。
 高浜七年祭は同町宮崎の佐伎治(さきち)神社の式年大祭で、数え年の七年おきに開催される。曳山(ひきやま)七基、みこし三基が繰り出し、各種芸能も奉納される大掛かりな祭り。文献に最初に登場する一五六九年以来、少なくとも約四百五十年の歴史がある。次回は二〇一九年の予定。
 保存会は、七年祭の実行委となる氏子総代会とは別組織として昨年九月に発足。祭礼の年以外も、小学校で子どもたちに前回の映像を見せ、担い手育成に努めている。
 今回は五軒ほどの地区有力者が保管する帳簿などの史料を借りて調査する。衣装代、まかない費用、寄付など金銭面の動きから七年祭の推移を確認する狙いで、これまで手薄だった江戸時代から明治期の史料を補う形で新発見に期待する。
 会長の片山日出夫さん(78)は「七年祭の担い手が不足する中で、(祭礼のない)空白の六年間にも何かできないかと思った。祭りの歴史を突き詰めたい」と話した。
 (山谷柾裕)