俳優の近藤正臣さん(75)が案内役を務める「郡上八幡上方落語の会」が九月十六日午後七時から、郡上市八幡町の安養寺本堂で開かれる。出演予定の桂ざこばさん(69)は五月に脳梗塞の診断を受けて入院したが、既にテレビや落語会で活動を再開。実行委の古池五十鈴さん(77)は「とても心配していたが、出演OKをいただきほっとした。末広がりの第八回目を成功させたい」と、入場予約の受け付けを始めた。
 出演は、ざこばさんのほか桂米団治さん、吉弥さん、八幡町出身の弥太郎さん。桂米朝さん一門の四人が話芸を披露した後、近藤さんを交えて軽妙なトークショーを繰り広げる。過去に開催された落語の会の評判は地元以外にも広まっており、東京都内からの問い合わせもあるという。
 郡上八幡を愛する近藤さんは、作家の永六輔さんらの尽力で三十年以上続いた「郡上八幡大寄席」の閉幕を惜しみ、二〇一〇年に落語の会を始めた。当初は「三回はやりたい」という思いだったが、古池さんが「頼むで五年は続けて」と懇願。近藤さんはボランティアを買って出て、地元の有志と毎年開いてきた。
 近藤さんは今年五月に住民票を都内から八幡町に移したばかり。古池さんは「共に郡上市民として、落語の会を開くことができ、とても感慨深い」と、その心意気に感謝している。
 ざこばさんは一五年の落語の会で、同年三月に亡くなった米朝さんをしのぶ企画に賛同して初めて出演し、今回で三度目の高座となる。
 木戸銭は前売り三千五百円、当日四千円。(問)実行委事務局の喫茶「門」=0575(65)2048
 (林勝)