◆中村さん「実験、被ばく者生んだ」 今永さん「静岡は第三の被爆県」
 「自分たちの使命を胸に、これからも平和のために歩んでいく」。核兵器廃絶を世界に訴える活動が二十年目を迎えた高校生平和大使。九日の「長崎原爆の日」の早朝、長崎市の爆心地で、各県から集まった今年の大使を含む高校生らは、犠牲者らを悼み、核兵器のない世界に向けて行動していくと宣言した。
 曇り空の下、大使二十二人や全国各地で核廃絶の署名を集めてきた高校生、関係者計約二百人が、原爆落下中心地碑に黙とうし献花後、碑を囲んで手をつないだ。
 大使の一人、焼津市の静岡サレジオ高二年中村真唯(まい)さん(16)は、参加者を前に「米国のビキニ水爆実験も被ばく者を生んだことを知ってほしい」。核による被害者の連帯の必要性を訴えた。静岡高校二年の今永悠(はるか)さん(16)は「第五福竜丸」の被ばくに触れ、「静岡は第三の被爆県と言われている。核の被害を二度と起こさせない」と誓った。
 被爆三世の長崎県立長崎北陽台高二年溝上大喜さん(17)は集会後、「平和大使二十年目の年にやっと、核兵器禁止条約が採択された。今ある核兵器を減らすことが大きな一歩になる」と話した。
 「私たちは、被爆者の話を聞ける最後の世代。思いを受け継ぎ、伝えたい」。福島市の桜の聖母学院高二年の高橋伶奈さん(17)は取材に、まっすぐな目で話した。