明治時代に富山県で発見された鉄を多く含む隕石(いんせき)から作られた日本刀「流星刀」の展示が、福井市自然史博物館(同市足羽上町)で開催中の特別展「スペーストラベラー」で開かれている。二十七日まで。
 流星刀は、一八九〇年に富山県上市町で発見された隕石を原料に、当時農商務相だった榎本武揚の命で作られた。長刀と短刀合わせて五本が存在し、このうち富山市科学博物館が所蔵する刃渡り二十センチほどの短刀を展示した。
 ニッケルなどを含む隕石の鉄を刀にするため、玉鋼と混ぜたことで流星刀の刃には独特の模様がある。同市安居小五年の吹寄朋樹君(11)は「鉱石や化石を見るのが好き。どこか特別な感じがする」と見入っていた。
 特別展は彗星(すいせい)がテーマで、彗星と隕石の違いを知ってもらおうと、南極などで発見された流星刀と同様の鉄隕石などを展示している。

 (中崎裕)