福井城跡西側の堀に架かる御廊下橋(おろうかばし)のたもとで県が進めてきた山里口御門(やまさとぐちごもん)の復元工事が終盤に入っている。十日には、白い壁に仕上がってきた御門が報道関係者に公開された。十九日には工事現場の様子を一般公開する。
 福井市中心部のまちづくりの一環で、昨年五月に着工。二階建て構造の「櫓(やぐら)門」と、櫓門に通じる小さな「棟(むな)門」、土塀などを復元している。事業費は八億二千万円で、寄付金や県へのふるさと納税も充てられている。
 この日公開された工事現場では、作業用足場を囲む幕の中で、高さ八・四メートルの櫓門がそびえ、屋根に笏谷石製の瓦もふかれていた。外壁を白い漆喰(しっくい)塗りで仕上げる工程などが残るのみ。福井城跡に出入りする際の通り口となる、櫓門一階部分も公開された。
 県交通まちづくり課によると、九月中に工事現場の幕を外して作業用足場を撤去すると、外から復元された御門の姿を見られるようになる。建物工事は十月末までに終え、その後、門の内部の仕上げや外構整備をする。通行できるようになるのは来年三月の予定。
 一般公開は十九日午後一時と午後三時からの二回。いずれも定員二十人。事前申し込みが必要で、十八日までに県交通まちづくり課に申し込む。(問)同課=0776(20)0724

 (尾嶋隆宏)
 <山里口御門> 福井城の創建当時(1606年)に造られ、大火での焼失・再建を経て明治初期に取り払われたと伝わる。福井藩主は、福井市中央公園付近にあった藩主の居宅「御座所(ござしょ)」から登城する際に、御廊下橋を渡り、御門をくぐったと考えられている。