広島市で平和体験研修をした岡谷市内の中学校四校の二年生十九人が十日、同市役所で報告会を開いた。生徒らは広島平和記念資料館で受けた衝撃や、被爆者を介抱した元看護学生の証言を伝え、「核開発や戦争のない世界を築きたい」と平和への思いを新たにしていた。
 研修は二〇〇一年から毎年開催。今年は八月五日から三日間、広島平和公園や資料館、原爆ドームなどを訪問した。生徒たちは、原爆投下直後、看護学生として被爆者の世話をした唐崎和(より)子さん(88)の証言にも耳を傾けた。手当てのかいもなく次々命を落としていく人たちの姿を涙ながらに語ったという。
 曽祖母が戦時中、旧満州(中国東北部)で従軍看護婦をしていた岡谷西部中学校の花岡開史さん(13)は「曽祖母から戦争の話を聞いたことはないが、唐崎さんの姿が曽祖母に重なった。平和で自由な時代に生きられることに感謝しなければと思った」と話していた。
 岡谷南部中学校の真壁悠希さん(13)は「戦争をなくすためにしっかりと勉強し、真実を見極める力を得たい」と語った。報告会の様子は市の行政チャンネル(愛称・シルキーチャンネル)で九月十六日から放送される。

 (福永保典)