八月十日は県が定めた「ホームヘルパーの日」。この日に合わせ、人手不足にあえぐ業界の現状を知ってもらおうと、現役ヘルパーらが、県内各地の商業施設で、買い物客に啓発グッズを配ってアピールした。
 富山市八尾町井田のスーパー「オレンジマート モア店」では、八尾地区で働くヘルパーら七人が出入り口に立った。「今日はホームヘルパーの日です」などと話し掛けながら、買い物客にウエットティッシュを配っていた。その表面には「私たちと一緒に働きませんか」と書かれていた。
 県ホームヘルパー協議会のシンボルマークがハトとハートをモチーフにしていることなどにちなみ、一九九九年に県が独自に八月十日を「ホームヘルパーの日」と制定。ヘルパーの認知度を上げ、利用を促すために協議会と一緒に毎年八月十日を中心にキャンペーンを実施してきた。
 厚生労働省によると、県内のホームヘルパー数は、二〇一五年は前年より百五十五人多い二千五百八十七人。近年は増加傾向にあるが、少子高齢化による需要の高まりに追いついていないという。県ホームヘルパー協議会の担当者は「どの事業所も人手が足りず、廃業するところもある。若者のなり手がいない」と悩む。
 オレンジマートに立ったヘルパー歴十五年の宮本慈子(ちかこ)さん(48)は「一緒に笑ったり泣いたりと、人に寄り添うやりがいのある仕事。活動を通して関心を持ってもらいたい」と話した。 (酒井翔平)