名古屋港水族館(名古屋市港区)は十日、飼育するバンドウイルカの「ビビ」と「ウィニー」の二頭が妊娠していると発表した。経過は順調で、早ければ今月下旬から出産期に入る。先月末にはアカウミガメの赤ちゃんも生まれるなど、来館者の増えるお盆シーズンの水族館は「おめでたニュース」に沸いている。
 同館によると、ビビ(推定年齢二十二歳)とウィニー(同十五〜十八歳)は、いずれも妊娠約十一カ月。バンドウイルカの妊娠期間は約十二カ月で、二頭は今月下旬〜十月上旬にかけて出産する予定。ビビは初めて、ウィニーは二度目の出産となる。
 同館は、イルカやベルーガなど鯨類の繁殖研究に取り組んでおり、血液検査や超音波検査などの結果、二頭の胎児はおなかの中ですくすくと育っていることが分かった。出産期には非公開のプールに移すため、飼育担当者は「元気な赤ちゃんが生まれるように、今は優しく見守ってほしい」と話す。
 水族館に付属する「カメ類繁殖研究施設」のふ化場では、七月三十日にアカウミガメの赤ちゃん六十三匹が誕生。産卵とふ化の成功は今年で二十二回目となる。甲羅の大きさが四センチほどの小さな赤ちゃんガメが館内の水槽で悠々と泳ぐ姿は、訪れた親子連れの目をくぎ付けにしている。
 飼育下だと約八年ほどで大人に成長するというアカウミガメ。家族で観光に来たという大阪市の小学三年生、松本小吾郎君(9つ)は「初めてアカウミガメを見た。小さくてめっちゃかわいい」と、目を輝かせていた。
 (池内琢)