ハローワーク清水(静岡市清水区)で一昨年、勤務中に上司から暴力を受けたとして、非常勤職員の四十代女性が十日、上司の五十代男性と国を相手取り、慰謝料など約六百三十万円の損害賠償を求めて静岡地裁に提訴した。
 訴状によると、女性は二〇一五年一月、ハローワーク清水で窓口業務を担当。上司である管理責任者の男性は勤務時間中、女性に対して突然大声で怒鳴り、左腕を三回たたく暴行を加えたとされる。労働局は男性を管理する義務があるが、適切な職場環境を整える指導を怠り、女性に精神的苦痛を与えたとされる。
 同日会見した女性と代理人の弁護士によると、女性は暴行を受けた後、計五カ月間休職した。「今も上司がいる恐怖感と、以前のように仕事ができないジレンマがある。真実を明らかにして、元の健康な自分に戻りたい」と述べた。
 ハローワーク清水を管轄する静岡労働局の担当者は「訴状が届いていないので分からない」としているが、「暴行の事実は把握していて、男性への処分は協議中。労働環境を指導する立場でありながらこのような事態が発生したことは大変遺憾」とコメントした。